60年もの間シカゴを拠点にアメリカの旧き良き時代に普及したポケットバランス・ハンギングスケール
Hanson Scale Co.の歴史は古く100年以上のスケールメーカーとしては老舗
Hanson Scale Co.の歴史は古く100年以上前にさかのぼります。
1888年には、Hanson Scale Co.の元を築いたハンソン兄弟によって家庭用の量りが開発され、販売されていました。
当時はHanson Brothersと言う会社名でスケールが製造販売されており、1914年にはシカゴを新工場として開設した記録が残っています。
1918年頃には、すでにシカゴの主要な産業の1つとして認知されており、様々な特許とともにHanson Scale Co.のスケールは一般家庭に浸透しました。
その後、創業者の1人が死去したことに伴い、1922年にはHanson Scale Companyに名前が改められました。
シカゴ工場や約60年もの間、主要な製造工場として稼動しており、1970年までシカゴを中心に製造販売が続けられました。
このスケールの製造年は不明ですが、表記文字にシカゴの文字があることから、1970年以前のものであることは確かです。
3代に渡る家族経営の中で、アメリカ国外にも事業を展開したHanson Scaleですが、1968年にはアメリカ事業はシカゴに根ざした別の会社に売却されます。
4代目の世代となる1989年に国際事業がフランスの会社に売却されたことでHanson Scaleの表記名はなくなり、会社は現存していません。
量れる重さ別にシリーズ化されていたブランドViking
量り表面には下記の表記があります。
・Viking Jr.
・No.8905
・HANSON SCALE CO.
・CHICAGO
・CAPACITY
・50LBS BY 1LB.
・PATS. PEND.
・NOT LEGAL IN TRADE
・MADE IN U.S.A.
このスケールは他にもサイズがあり、こちらは50ポンドまで量ることが出来ます。このサイズの下にもう1回り小さい25ポンドまで量れるスケールが存在します。
鉄製のスケール表面が白いペイントとなっており、経年で黄ばみやペイント剥がれなどが見られます。
スプリング部分に錆びが見られたため、簡易的に錆び止め剤となる油を吹いています。
使用は可能ですが、量りとしての正確性は確認していないため、あくまでも目安とお考え下さい。